で、でたああ!!
女子が大好きなやつ!
すぐそうやって人の恋路に手出したがる!
勘弁してよ。
私のメンタルすでにえぐられてるのに
さらにぐりぐりきますか?えぇ?
「私なんかじゃ役に立たないと思うよ~」
へらへらっと笑いやんわりと
やらないアピールをする。
ここでね
『いやだよ 自分の恋くらい自分で頑張って』
って言えたら、そう思うけど
無理だよ!出来ないよ!
ヘタレなめんな!
「そんなことないよっ、小菜ちゃんが協力してくれるっていうだけで頼もしいし…」
麻里ちゃんの大きい瞳が私を映す。
麻里ちゃんと堀北か…。
堀北は別にイケメンってわけじゃないけど
クラスの人気者同士でお似合いだよな。
「そうだよ~協力してやりなよ」
「うんうん、小菜ならできるって」
何を根拠に…!コノヤロウっ!
ああ、それにしてもやばい。
嫌な雰囲気になってきた。
早くこの話切り上げないと、そう思った瞬間
「迷惑じゃなければ協力、してほしいな…。
ダメかな?」
麻里ちゃんにぎゅっと手を掴まれてしまった。
いや、握られてしまった。ぎゅっと。
肌、白い。
やわらかい。
「…うん、私でよければ」
私の手と全然違う。