ケータイ小説 野いちご

天然たらしが本気を出す時。

不穏な空気
5













七瀬くんと付き合い始めてから何日が経過した。
彼は本気で私を甘やかしにきている。



優しいのだ、とにかく優しいのだ。

もともと天然たらしで十分優しかったあの彼が
意識して優しくしてくれているのだ。



もはや私の身の回りのことをやり出そうとする始末で、早くも七瀬くんなしでは生きていけなくなりそうで若干怯えている。




そしてどストレートに愛情表現をしてくるため、こっちの心臓がもたない。困る。

天然たらしの本気、まじ怖い。








放課後、喉が渇き帰る前にジュースを買おうと自販機に行くと、そこにはなぜか七瀬くんと麻里ちゃんがいた。



なんか、私がジュース買いに行くと必ずといっていいほど二人がいるんだけど。

というか、何してるんだろう。

何か話をしているみたいだけど…。


ダメだと思いつつも、気になってしまい

気づかれないよう恐る恐る二人に近づく。






「……は、……ちゃんと…」

「……が、…だよ」






ゆっくりゆっくり近づいていく。





「…それに堀北くんが最近おかしいの」





一歩一歩進むたびに鮮明に聞こえてくる二人の会話。



「やたらと小菜ちゃんのことを聞いてきたりして」


「そうなんだ?」




ん?

私の話…?




「私、心配で。堀北くんが小菜ちゃんのこと好きなんじゃないかって、、あの二人元々仲が良かったし…」





んん?

え、え?

なんの話?


堀北が私のことを好き?

え?
ちょっと頭がついていかないんだけど。





< 182/ 189 >