「私、七瀬くんが好きなんだよね」





そう言ったのは紛れもない私
橘 小菜 (タチバナ コナ)である。


でも私は七瀬くんのことが好きではないのだ。




もう一度言う。




私、橘小菜は
七瀬くんのことが好きではないのだ。