今日も、靴箱に上履きがない。

こんなことが、1週間も続くとさすがに探すのもめんどくさい。

事務室に行き、「今日もですか?」と事務員さんにあきられながら、スリッパを貸してもらう。

礼を言い、教室に向かう。

廊下では、5人の女子がクスクスと笑う。

前を通ろうとすると、わざとぶつかってきて、こけた私に、バカだのアホだの言い、去って行く。

教室へ行った私を待っているのは、大量のゴミ。

しかも、先生にばれないように机の中に。

案の定、友達のいない私に声をかけてくれる人はいない。

クラスの人達が悪い訳ではないが、一言ぐらい声をかけてくれたっていいと思う。

ゴミをゴミ箱にいれ、現実逃避をするために、机に伏せた。