『あなたの事信じていたのに。』

怒りに震える子は、この前夢に出てきた子だ。

ただ、少し成長している。

小学校低学年くらいだ。

『この裏切り者!!』

その子はそう言って、私から離れて行った。

顔は相変わらず、ぼやけてよく見えない。

『待って、待ってよ!』

なぜか私はその子にむかって叫んでいた。

『待って!』

その子を追いかけても、追いかけても、追い付くことはなかった。