最終話






「フゥ~~~。」

作成していた調書が一段落して、
ノートPCを閉じた。


“ガチャリ”


「あ、お疲れ様です。」


「おう。」


『ちょっと出掛けてくる』
と言っていた真田さんが、

よく見慣れた長方形の箱を持って戻ってきた。


それを見て空腹のお腹が鳴ったけど、

何の為に真田さんがそれを買ってきたのか分かっていたのであえてスルーした。



「タロウは未だに供述を変えません。

『菊池ナツコは自分が殺した』の一点張りです。」


「まぁそのうちあの子も正直に話してくれるさ。

タロウ君は嘘が下手な、
真っ直ぐで純粋な子だから。」