「先生、、っ、、、」

「何泣いてるの?」

「よすぎますよ。素敵です。」

「こんな老人の書いた話あなたにも伝わるのね。」

「またまた老人なんて。先生はまだまだ現役ですよ。ね?」

先生は黙って首を振った。

「この本私の最後の作品なの。」

「え、、、、?」

「そんなに落ち込まないの!私ももう86歳よ。そろそろ休憩させてちょーだい。」

「そんな、、、、」

「あなたの作品を見てみたいのよ?私は。たくさん書きなさい。私の作品よりいい作品を書けるわ。」

「書けないですよ!私にはこの本を書ける想像力や才能がないです。」

「ふふっ、」

先生は顔のしわを濃くした。