「花楓ちゃんが犯人に追われてるんよ!
映画村に行かなきゃ!」

「おいっ!鞍馬警部補には連絡したんか!?」

山崎さんの耳に届く事はなく、旅館を出て行ってしまった。

「やべ、あいつ1人で追いかけやがって!」

「俺達も行こう!
鞍馬警部補には俺が電話する!」

「急げ青山!!
真澄の足の速さは俺らより速いで!!」

2人も旅館を出たが、既に山崎さんの姿は見えなくなっていた。

青山は走りながら、鞍馬警部補に電話をかけた。

「緊急事態です!月村花楓が犯人に追われてるそうです!念の為、容疑者3人の部屋に行って身柄を確認して下さい!」

[何と!…分かった。居ない奴が犯人ちゅー事やな!]

「はい!そっちを頼みます!」