ケータイ小説 野いちご

広瀬くんは、いっぱい食べる私が好き

秘密を包んだギョウザ

広瀬くんのことお父さんに何て言おう。

帰宅後。

私は自分の部屋で頭を抱えていた。

料理教室に広瀬くんを呼ぶこと自体は歓迎してくれると思う。

お父さん、お客さん呼ぶの好きだし。

問題は……広瀬くんをなんと紹介するか。

クラスメイト……?

ともだち……?

うーん。

どれも事実だけど、ちょっぴり違和感もあるような。

でも付き合っているわけじゃないんだし。

そもそも広瀬くんが私をどう思っているかもいまいちわからないし。

嫌われていないとは思う。

そういう相手に料理を作ってくれるわけないし。

じゃあ広瀬くんは私のこと……

「う~~~~ん……ま、これ以上考えても仕方ないかあ!」

広瀬くんはクラスメイト!

そしてなんだか友達になったみたい?かな?

それでいいよね。

「のんちゃーん、シュークリーム作ったよー。おやつに食べないかい?」

「!」

ナイスタイミング。

キッチンからお父さんが私を呼ぶ声がする。

私はハーイと返事をして軽い足取りで部屋を出た。


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