放課後に真帆ちゃんとやってきたのは駅前にあるファストフード店。
きょーくんに真帆ちゃんと帰ることを伝えると「そっか」と送り出してくれた。
「この新作のハンバーガー食べたかったんだ」
そう言いながら新商品!と大きく書いてあるポスターと同じハンバーガーを嬉しそうに頬張る真帆ちゃん。
その無邪気な笑顔はとても可愛いと思う。
「それで真帆ちゃん⋯話って⋯?」
ハンバーガーを数口食べた真帆ちゃんのタイミングを見て、そう聞いた。
すると真帆ちゃんは「うん、それなんだけどね」と手にしていたハンバーガーをトレーの上に置き、目線を私から外した。
「こんな事言うのは何か⋯いいのかなって言うか、恥ずかしいって言うか⋯どうなのかなって思うんだけどね」
時折私の方を見ながらも気まずそうに視線をうろちょろさせる真帆ちゃん。
真帆ちゃんの不自然な仕草に、また嫌な予感が頭を過ぎりドキドキと心臓が嫌な音を立てる。