ケータイ小説 野いちご

学年1のイケメンが探してる美少女は うちの弟です

9 「好き」
└──おまけ



【伊勢谷 国虎side】


………

……




マルが美麗さんと付き合い始めてから、3週間が経った。

と言っても、学校内での二人は 付き合う前と変わっていない。

廊下ですれ違ったとしてもお互いに声はかけず、目配せもしない。

接点などまったく無いに等しい状態だ。


付き合い始めてちょうど3週間が経った今日…土曜日に、マルと美麗さんは久しぶりに遠出をすることになっていた。

まぁ、二人で出かけるわけじゃなくて……俺も和真くんも一緒なんだけどね。

そしてもう一人。

和真くんが撮る写真の大ファンだという女性、育美さんも一緒だ。



「国虎さん、初めましてーっ」

「初めまして、育美さん。 これからよろしくね」

「はい、こちらこそっ。 早速 連絡先の交換しちゃいましょうっ」


「うん」



ニコニコと笑う育美さんを見ながら、俺も微笑む。


ここは、俺たちの住む町と育美さんの住む町の間くらいにある町だ。

俺たち4人と育美さんは、その町の駅で待ち合わせをしていた。



彼女のことは、3週間前から知っている。

和真くんが毎日のように育美さんのことを メールで教えてくれていたからだ。

きっと育美さんも俺のことを和真くんから詳しく聞いていたのだろう。

初対面だというのに、俺たちはまるで昔馴染みのように会話を進めていた。


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