ケータイ小説 野いちご

学年1のイケメンが探してる美少女は うちの弟です

9 「好き」



【早乙女 美麗side】


………

……




私は今、マルと二人で電車に乗っている。

本当は和真も一緒に乗るはずだったんだけど……、



──「やっぱりもう少し写真が撮りたいってさ」



……という話を、和真から連絡を受けたマルに聞いた。

まったく……SNSのこともあるし、今日は素直に帰ればいいのに……。






「やっぱり和真が心配?」



隣の席に座ってるマルが、小さな声で話しかけてきた。

周りの目…は大丈夫そう。

朝よりも乗ってる人は多いけど、私たちを気にしてる人は誰も居ない。

だから私も、小声でマルに話しかけた。



「……実を言うとね、かなり心配なんだ。 やっぱり一緒に残ればよかったかな…って後悔してるもん」

「まぁ大丈夫だろ。 批判してた奴ら、だいぶおとなしくなったし」

「うん……」



SNSのコメントは、最初こそ 驚きや戸惑い、批判、誹謗中傷が多かったけど……今はだいぶ落ち着きを取り戻している。

きっかけは「唐草 美麗」を守ろうとするコメントが投稿されたからだ。


【性別なんて関係ない。】

【写真が好きだからフォローしてる。】

【嫌ならフォロー外せばいいじゃん。】



などなど。

そういうコメントがたくさん書かれ始めた。


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