ケータイ小説 野いちご

学年1のイケメンが探してる美少女は うちの弟です

7 絶対に



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あれから数日が経った。


今日は土曜日。

今は、朝の5時半を回ったばかりだ。



「……っし、行くかっ」



動きやすい服装を選び、帽子を深くかぶる。

斜めがけにしたショルダーバッグには 大容量のモバイルバッテリー、数千円が入った財布、そしてお茶のペットボトルを詰め込んだ。


これから向かうのは、電車で1時間半ほどかかる場所にある森林公園だ。

写真を撮ることが好きな和真と連絡を取り合ってるうちに、「今度一緒に出かけよう」という話になった。

それが今日、この日だ。


朝の早い時間に移動を済ませ、昼間は自由に撮る。

そして遅くなる前に帰宅する…というプランだ。


俺、トラ、そして和真の3人で行く予定だったんだけど、今日…トラは一緒に行けなくなった。

なんでも、父親の姉の旦那さんのお父さんが亡くなったとか。

血の繋がりはないけど、幼い頃に何度か会って遊んでもらったことがあると言っていた。

だからトラは最期のお別れをするために昨日の夜から出かけていて、帰宅は日曜日の夜になるらしい。


普段一緒に行動してるトラが居ないことに 少しだけ寂しさを感じながらも、俺の心は浮かれていた。


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