ケータイ小説 野いちご

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生きるということは

登場人物
日田 春香

大森 計

平田 栄


愛と感動のラブストーリー。[生きるということは] 是非読んで下さい。

また、医療行為は無知識なので間違っていたらごめんなさい。

よろしくお願いします。











白血病。それは恐ろしい病気。血液のガンと呼ばれている。そんな病気に私はなってしまった。しかも2回。2回目は抗がん剤も効きにくい。どうしよう。



それは、さかのぼること7年前。






私はずっと微熱が続き、体にはあざがたくさんできていた。さすがにおかしいと思ったお母さんは、私を病院に連れてきた。それが、丘の上総合病院。そう、ここが、私の病気との闘いの場。私の症状を聞いて血液検査をすることになった。結果は、白血球の数が著しく多い。骨髄検査をして、結果は白血病だと診断された。これから、地獄のような日々が始まる。

入院して一週間。私の担当医は大森計先生だ。話によると私の家の近所に住んでいるらしい。そして、明日からいよいよはじめての抗がん剤治療が始まる。ドラマとかで辛いって聞くけど、大丈夫かな。



今日は8月1日。待ってもないのにきてしまった抗がん剤治療開始の日。1時半から点滴を始めるから、それまでに感染症にならないため無菌室って部屋に入らなきゃダメみたい。どんなところなのかな?と思っていると、案外すぐに時間が経ってしまった。先生と一緒に無菌室へ。すぐついた!中に入ると 何この部屋?ビニールで囲まれてるし、トイレも部屋の中にある。殺風景。こんなところで一週間過ごすの?っていう目で先生を見たら、これまたびっくり。なんかマスクをしたりしてて見えるのは目だけ。さすがにこれには応えて、涙が出てきた。先生は慰めてくれるけど、全然止まる様子がない。そんな私に、先生はもっと残酷なことを言ってきた。先生や看護師さんは必要以上にこの部屋に入れなくて、面会もビニール越し。もう最悪。だけど、この時、私は本当の抗がん剤治療の怖さを知らなかった。

抗がん剤治療2日目。吐き気や頭痛、熱などの辛い副作用が出てきた。ご飯も無菌食って言ってあんまり味ないし、温かくもない。楽しみがなくて、私はなんのために治療しているのかよくわからなくなっていた。

まだこの時は我慢できていた。


その不満が爆発するのが3日目。私は点滴を抜いた。そして、気づいたら病室を抜け出して、外に出ていた。行くあてもなくさまよっていたら、先生に見つかった。一生懸命逃げていたが、男の力にはかなわない。すぐに捕まった。それから私は、治療が嫌なことを、今日気づいたら針を抜いていたことを話した。私は先生に嫌われたと思ったら、なぜか知らないけど涙がたくさん出てきた。無菌室になってから涙もろくなった気がする。そんなことを思っていたら、先生は私を抱きしめていた。[心配した]って。それからだ。私がこの先生に惹かれていったのは。

それからというもの、私は先生に嫌われないように気をつけた。なるべくいい子にしてたし、嫌な治療も頑張った。

それから一年後、努力の甲斐あって、私は退院した。この時は大好きだった学校に行くのが楽しみだった。



時は変わり、学校で。私は、ひどいいじめに耐えていた。いじめの理由は、入院していた時期、私は不登校だと思われていたんだ。机に悪口を書いた紙がたくさん入れられていたりした。それでも耐えれたのは、中学生になったら幸せになれると信じていたから。だが、それから、私に対するいじめは日に日にエスカレートしていった。



それでもなんとか耐え続け、今日は私が入学する丘中学校の入学式。私は幸せでいっぱいだった。


それからしばらくは何もなかったが、いじめっ子はどこの学校にもいるもんだ。私はまたいじめの標的になった。



私に対するいじめは数週間で終わり、ターゲットが変わった。だが、私の心はもうぼろぼろだった。せっかく頑張って病気を治し、酷いいじめにも耐え、幸せだと思ったらまたいじめられたんだ。もう耐えられない。苦しい。学校に行きたくない。

次のターゲットは平田栄。私は栄さんがいじめられているのを見て、なぜか助けに行こうとしなかった。理由は、自分がまたいじめられるのが怖かったから。私は卑怯だ。私がいじめられていた時、私は見て見ぬ振りをした人たちを憎んだ。だが、私は栄さんを助けなかった。それじゃあ、私がいじめられていた時に憎んだ人たちと同じだ。心は助けようとしていた。だが、体が動かなかった。そして、自分の中で自分と自分が対立していた。結局そんなことをしているうちに、栄さんは自殺してしまった。私は、どうして助けなかったんだろう。などいろいろ後悔した。だが、遅かった。そして、クラスのいじめのターゲットはまた私に移った。だが、私は見て見ぬ振りをする人たちを憎まなかった。これは、私が栄さんにしたことだから。




そんな思いを抱えたまま、受験生になった。もういじめられたくないから電車で一時間くらいかかる高校を第一志望校にした。




そして、受験当日。手応えはあまりよくなかったが、合格した。これでやっといじめの恐怖から解放されたと思い、高校に入学した。




そこの学校ではいじめはおきずに、すごく楽しかった。そして、やっと学校に慣れてきて、ひと段落したころ、病院での定期健診で再発していたことがわかったんだ。




もう、なんのために生きてるのかわからなくなっちゃった。自殺も考えた。だが、自ら命を絶つなんで勇気のいることはできなかった。





そんな時だ。大森計先生に再会したのは。そこには、以前とは比べものにならないほどイケメンになった先生がいた。その姿を見て、私は以前にも増して先生が好きになった。しばらく見惚れていたら、先生が歩き出した。そうしたら、先生は笑って、[また会っちゃったね。明日から抗がん剤だから、一緒に頑張ろうな。]と言った。その言葉で、私の笑顔は凍りついた。そして、また無菌室に入ることを知らされた時は気づいたら涙を流していた。先生は慰めてくれたが、全然止まる気配がない。結局、その日は1日泣いていた。2回目の治療は抗がん剤が効きにくいから、1回目の治療よりも強い薬を使う。当然、副作用も比べものにならないくらい強い。だが、やらないという選択肢はないんだ。





そして迎えた抗がん剤治療1日目。昨日は一晩中泣いていたので、目が痛い。それに気づいた先生は、目に冷たいタオルをかけてくれた。




そして、先生は私の悩みに気づいてくれた。[ねえ、春香。学校で何かあった?]と聞いてきた。私は、止まりかけていた涙がまたたくさん出てきた。そして、泣きながら小学三年生の抗がん剤治療から今までの経緯を話した。そしたら、[よしよし。よく頑張った。]と褒めてくれた。そのせいでもっと涙が出てきて、気が済むまで先生の胸を借りて泣いた。涙がひと段落したころで、また抗がん剤治療を始めた。私は、さっきとは比べものにならないほど気持ちが楽だった。そして、そのせいか、今回の治療は副作用は髪が抜ける以外あまり出なかった。髪が抜けるのももちろん辛かったが、吐き気や頭痛が無いのは嬉しかった。そして、私は治療を頑張った。






そして、病気が治って退院の日。私は、今までのことを思い出していた。小学三年生の時白血病になったこと。いじめられて辛かったこと。中学生になって嬉しかったこと。またいじめが始まって辛かったこと。栄さんを助けられなかったこと。受験勉強を頑張って高校に受かったこと。白血病が再発して絶望したこと。大森先生に再会して、救われたこと。治療を頑張ったこと。全てが、私の思い出。私の経験。これからどんなことがあっても、私は乗り越えられるだろう。だって、白血病を2度克服して、いじめも三度受け、でも、今私は自殺しないでここにいる。だから、大丈夫。今、辛い思いをしている人や、自殺したいと思っている人も、それを乗り越えたら楽しいことが待っています。その時が来るまで、頑張って。また、これを読んでいる人が誰かをいじめているとしたら、今すぐやめてください。あなたは、人をいじめるために生まれたわけではありません。あなたは、人と幸せを分かち合うために生まれてきたんです。そのことを忘れないでください。



これが、今の私の思い。






そんなことを考えていると、大森先生が病室にやってきた。大森先生は、治療中たくさん痛いことをしたからあんまり好きでは無いけど、お医者さんじゃない大森先生は大好き。




そうしたら、[春香ちゃん、退院おめでとう。治療中たくさん痛いことしてごめんね。でも、治ってよかった。本当に良かった。]と言って、涙ぐんでいた。気づいたら私も泣いていた。そして私は、先生に[ありがとう]と言った。



先生に会えなくなるのは寂しいけど、病院は嫌だから退院できて嬉しい。



そうしたら、急に先生が私に[好きです。結婚を前提に付き合って下さい。]と言ってきた。私は嬉しくて泣きそうになってしまった。ずっと片思いだと思っていたのに、両思いだったなんて!





そして、先生と付き合い始めた。付き合って今日でもちょうど6ケ月目。そして、今日会う約束をしている。もうそろそろ結婚したいなーなんて思っていると、家のチャイムが鳴った。そして、二人で出かけ、思う存分ショッピングをして楽しんだ。そして、今はディナーの時間。食べ終わったら、彼の方から[結婚してください]と指輪を渡された。もちろん私はOK!そしたら、周りの人たちが温かい拍手を送ってくれた。


この時、私は[生きててよかった]と思った。いじめに耐えてよかった。病気を治して良かった。



これから、私は彼と一緒に本当の幸せを掴みます。





〜完結〜







私がこの小説を書くきっかけは、[いじめ]でした。なんども自殺しようと思いました。でも、家族や友達の支援を糧にして頑張りました。そして、今は楽しく学校に行けています。今になって思うのは、[生きてて良かった]ということです。だから、皆さんもどれだけ辛くても自殺はしないでください。辛いことを乗り越えたら、必ず幸せがやってきます。それを信じてください。また、誰かをいじめている人は、幸せになれるはずがありません。そのことを心してください。

読んでくれてありがとうございました。

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