ケータイ小説 野いちご

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もう、我慢すんのやめた

Ꮮᵒᵛᵉ ⃛❥2
夏休みと、佐倉の過去。



***


「ハルミチ、佐倉のお見舞いなら代わりに彼女の芽唯が行くからだいじょーぶ」



萌菜の言葉に耳を疑ったのは帰りのHRの時間。

昨日、雨に濡れたせいか、佐倉は今日学校を休んだ。……ハルミチの話によれば「39度」らしい。


私なんかにブレザー貸すからだよ。
なんて、思いながらも罪悪感でいっぱいで


佐倉に連絡しようかなってスマホのロックを解いてから、そう言えば連絡先知らないや……って初めて気づいた。



「佐倉と松永、そういう関係だったのか」

「え……いや、違います!!」



萌菜の言葉にハルミチは納得したように、ニコッと微笑んで


「じゃあ松永、佐倉のお見舞い頼むな。先生、今日はこのあと夏休みに向けての職員会議があって、抜けられそうにないんだ」


私の話なんか聞いちゃいない。


クラス中からヒソヒソと、”やっぱり2人付き合ってるんだ”なんて声が聞こえてきて

キッと軽く萌菜を睨む。


そんな私にペロッと舌を出してとぼけた顔をする萌菜に、もう呆れて何も言えなかった。

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