ケータイ小説 野いちご

もう、我慢すんのやめた

Ꮮᵒᵛᵉ ⃛❥3
ドキドキと、モヤモヤ。



***


「まだまだ冷やかされるね」

「まー、言ってまだ1週間だし」

「今日なんか隣のクラスの男子からも聞かれた。『佐倉と付き合ってるってマジ?』って」



帰り道。

佐倉と付き合ったあの日から、放課後は毎日一緒に帰るようになった。


元々私と佐倉が付き合ってるって噂はあったけど、噂に過ぎなかったせいか直接聞かれることはなかったけど。


いざこうして一緒に帰ったり、一緒にお昼を食べたりする私たちを見た周りがついに冷やかし半分で声をかけて来るようになった。



「……ふぅん」

「別に、ほっといて〜って感じだよね。あと、冷やかされるたびにいつも罪悪感」

「罪悪感?」


”なんで?”とでも言いたげに、私の顔を見た佐倉に『だって、”付き合ってるふり”だし』と続ける。


萌菜もテツも、何かと気を使って私たちを2人にしてくれたりするけれど

その度に本当のことを打ち明けた方がいいんじゃないかな……って、心が揺れる。


そこまで深く考えてなかったど

あれから私と佐倉が付き合ってるって噂は学年中にあっという間に広まって


『佐倉くん、松永さんと付き合ってるんだって!』とか『佐倉くん、狙ってたのにな〜』なんて噂を耳にするたび


付き合ってるふりを頼んでる佐倉にも、すごい悪い気がしてしまう。



「騙してるの悪いな〜って。私と付き合ってるふり頼んだせいで、佐倉の恋が遠のいてる気もするし」


私なりに、色々考えちゃうわけ。

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