ケータイ小説 野いちご

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7年越しの好きを、キミに。

【2】過去と現在を繋ぐ。



ボランティア活動を終えたわたしは、急いで山岸くんが待つ『PuArtS café』に向かった。

店内に入ると涼しくて、さっきまで額からたくさんの汗が滲んでいたのに冷房の風で消えていくのが分かる。


「立花さん、こっち」

その声とともに軽く手を上げた山岸くんが奥のテーブルに座っているのが見えた。

「…遅れてごめん。」と小さく呟き、椅子に腰を下ろすと「何か頼む?」と聞かれ、それに“アイスコーヒーを。”と返事をした。


目の前にいる山岸くん。

彼は緊張なんてまるでしているようには見えなく、普通にわたしと接しているが、どう接すればいいのか分からないわたしは戸惑いを隠せない。


中学の頃、そんなに話してないから。
彼も目立つクラスの中心にいるような人で、それをいつもわたしは遠くから眺めているだけ。

どう話せばいいのか、どう接したらいいのか、何も分からない。


アイスコーヒーが運ばれてテーブルに2つ。

喉が渇いていたわたしは一口飲んだ。
すっきりした苦味が口全体に広がる。

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