翌朝、新堂家の玄関で
那野の事を待っていると
相変わらずな仁野が
あくびをしながら出てきた。

妃乃「ナノとキノは?」

仁野「ナノは先に学校へ。
キノは体調が優れないから
学校休むってさ。」

妃乃「そっか。」

仁野「一緒に行くか?
つーか、同じ電車だから行くぞ。」

妃乃「うん。」

仁野と二人きりで登校したのは
いつぶりだろうか。

妃乃「キノは大丈夫なの?」

仁野「あいつの仮病はいつもの事だ。
最近、張り切りすぎた反動が
身体にきたんじゃねぇの?」

妃乃「そっか。ナノは?」