憧れたのは、父さんだった。

母さんだけを唯一と愛して、生涯二人が寄り添っている姿は容易に描ける。

そんな大きな愛情を持った父さんに俺は、見た目はよく似ていると言われる。

二つ年下の妹は母親似だ。

父さんと母さんの馴れ初めバナシは身内では有名。

と言っても、祖父同士が兄弟で、更に父さんには弟、母さんには妹がいて、二人とも俺より年下。

俺には同い年の、自分より年下の叔父と叔母がいるわけだ。

んで、こいつらも付き合っている。
 
身内での結婚が多いわけだな。

「ねえお母さん。お母さんっていつからお父さんのこと好きだったの?」