私の好きな人は冷たい
でも、本当は優しいのを私は知ってる
だって、あの、捨てられた動物を見る目は優しくて、悲しそうで、病院まで連れてってた
私は、その動物病院の一人娘。
帰宅中にその一部始終を偶然見かけたのだ
そして、そんな優しい所を私は、好きに成った

『わっ!!
びっくりしたー?』
私は、彼に急に抱き付いて驚かせた
『抱き付くな邪魔だ離せ』
私の腕を冷静に掴んで離す
他人から見たら、私は只のストーカー的なウザイ奴だろう
でも、本当は…
『手とか顔とか体、熱いのバレてるよ…』
と、私は、小声で耳元で囁く
『な…』
私は敢えて彼の照れてる顔が見えないようにしながら言ったので、皆は只のしぶといストーカーとクールなイケメンのケンカにしか見えない
『離れろ』
声は冷たくても、顔に出てるそれが嬉しくて
知ってるのが私だけってのも含めて
『じゃーね!又ね!』
と、満足した私は居なくなるのだった…