『うん…そう…だよ…』
私はそう言って頷いた。
『それ、本気だと思って良いんだよな?』
不安そうな彼を瞳に見つめられて私は
『うん!』
その不安を吹き飛ばすつもりで笑顔でそう、答えた。
『じゃあ、今から俺達はカレカノなわけ?』
『そう…なる…かな?
面と向かってそう言うのも…
ちょっと、恥ずかしいけど』
と、本心を口にしてみる。
いつもこうだ。
何だか彼の前だと本心を口にしやすくなる。
好きだって気持ちを自覚させられたのが速かったのも多分そのせい。
いっつも自分を見つめ直させられる。
そんな彼が私は大好きだった。