『昼休み暇だー』
今日はちょっと予定がいつもと違う。
先生方の都合上とかなんとか。
だから、お昼休みなのに、まだ午前中。
時計は十一時半より数分後を指してる。
ちょうど12時に成ったら昼休み終了。
んでもって、お弁当を早く食べ終えた私は、今、物凄く暇人なのだ。
『じゃあ、学校徘徊するか?』
何て、おどけた顔で彼は言う。
それに無条件で着いて行くのが私。
そして、見つけたのが、この、校舎裏の謎のベンチだった。
『何このベンチ』
『歩き疲れたし座ろうぜ』
『ジジイかよ』
『元からだ』
何ていつもの下らない会話を私達はする。
『なぁ』
『ん?』
『何か、お前と居る今の時間、すっげー嫌。
こんなに嫌いな相手ってお前以外にもいっぱい』
『は?私もだし』
エイプリルフールに感謝しつつ私は、言ってしまった。
『今の嘘。エイプリルフール』
彼がそう言った瞬間、二人とも顔を赤くしたのは、言うまでもない。