『今日は予告通り、席替えをします』
『ざわざわ…』
『嬉しいからって騒ぐなよー!』
こうしてくじ引きでの席替えがスタートした。
(どうか!名月(なつき)を後ろから見れる席に成りますように!)
何て、雑念だらけの願い事をする。
名月は話した事は少ないけど、私の好きな人。
(えいっ!)
私はくじを引く。
『え…』結果は何と…
『まぁ、宜しくな』
隣の席に成ってしまった。
(いやいや、私は高望みせず、後ろから見てたかったのに!?
会話しちゃえるじゃんこれ!?)
と、私は少しパニックに成った。
すると、名月が話しかけてきた。
『この先生の授業。眠くならねぇ?
て言うか、そんな慌ててどうした?』
『あぁ…えっと…何でもないよ!
確かに眠いかもだけど、校長先生の話よりは楽だよ。
ほら、集会とかよりはさ』
『確かに…
て言うかわりとフレンドリーなんだな』
『そう?』
私は話の内容が頭に入らないのだった…