『お前は只の高校生何かじゃない…』
『え…先生、それって…どういう意『そのまんまだよ。
俺から見たらお前は只の高校生何かじゃない。
あんだけ先生の事いじっといて分かんないわけ無いよな?
なぁ?返事は?』
その顔は先程の真っ赤な顔から、大人らしい顔に変わっていた。
クールで大人びてて、引き込まれるような表情。
『…はい』
思わずそう、答えたのも無理はない。
『卒業して4月に成った瞬間俺の物だからな。
覚えておけよ』
そう言って先生は立ち去った。
おかげで毎日言っていたさようならも忘れて、私は真っ赤な顔のままただ呆然と立ち尽くしてしまったのだった。