『わっ!?』 『あ!』
二人の驚いた声は重なった
部活のプリントが何枚か風で飛んでしまったのだ
私は片想いの相手の彼と二人でプリントを探す
そして、探している内に校舎裏まで来てしまった…
『本当に無いね…』
『でも、此処で数枚見つかったし、近くに有るだろ』
そう、此処に飛んできた筈の最後の一枚が見当たらないのだ
すると…

『なぁ、お前の事好きだ』

『…え?』
『だから、お前の事が好きなんだよ』
『えぇ!?』
私は驚いて顔を真っ赤にして固まっていた
すると…
『お前は?』
『え…わ…私も…私も!す!好きですっ!』
『なぁ、ホントに?』
彼は私の顔を覗き込んだ
『う…うん』
顔を真っ赤にして私は何とか答える
すると…

『顔真っ赤にするし、敬語に成るし…ホント…可愛い』
彼まで顔を真っ赤にしてそう言う

『チュッ…』キスをされた

最後の一枚を告白のために彼が隠し持っていたのはまだ知らない