『佐々木先生っ!!』
私は一目散に駆け出して先生に抱き付いた。
『私、もう待ちきれません!返事を…『しーっ!…』
私の言葉を遮るように先生は口に人差し指をあてた。
『行くぞ…』先生にそう、囁かれる。
あぁ、やっと来るんだ。
やっと言ってくれるんだ。
この日が来たんだ。

私はこの、佐々木先生に生徒の頃から片想いをしていた。
そして、思いを打ち明けると…
『お前が卒業しないと、手、出せないだろうが』
何て、照れながらで言われ、卒業式終え、今日から始まっている筈の学校に返事を聞きに突撃したのだ。

ついたのは、人気の少ない校舎裏だった。
『ここなら人、来ないだろ…』と、先生は独り言を呟く。
『えーと…その、なんだ
あの…返事をしようと…』
と、先生は真っ赤な顔をして軽くテンパり始める。
ちょっと可愛いこんな所も好きだったりする。
そして、照れ屋な佐々木先生は私に向かって手を伸ばして口を開き…?