『先生!本当にすみません!
何度も居残りに付き合ってくれて…』
『そんなに気にするなら、
成績あげてくれないとなぁ…』

最近、成績の低い私を見かねた先生が
私の勉強を見てくれているのだ。

『はい!頑張ります!!』

『でも、頑張り過ぎるなよ…
無理されても困るし』

『ふぇ?』

『無理なく頑張れって事だよ』
と、言いながら、
先生は私の頭を撫でてきた。





先生。
先生に振り向いてもらう為に、
頑張り過ぎるのを許して下さい。

その声がまさか届く日が来るなんて、
この時には想像もしていなかった。