私は階段付近の曲がり角を曲がった。
すると突然!?
『ドスッ!!』
『きゃっ!?』『うわっ!?』
クラスメイトの眼鏡でお馴染みの物静かな早川君にぶつかってしまった。
『大丈夫…?』
と、問い掛けてくる彼には…眼鏡が無かった。
しかも、素顔は超美形。
目は大きいし、顔は小さいし、肌は色白。
完璧顔は私にとってドストライクだった。
『…』
私は、そんな彼の素顔に唖然としていると…
『カチャ…』と、早川君が眼鏡を掛けて、『痛い所とかない?』と、もう一度聞いてくる。
『あ!だ!大丈夫っ!!大丈夫だからっ!!』
と、両手を顔の前で振りまくりながら、慌てて反応した。

まさか、この時既に早川君に片想いをされていて、告白や猛アタックを何度もされ、顔以外の素顔も知り、好きに成ってしまい、カレカノに成るとは、思いもしなかったのだった…