須賀川 雪斗side
(ハロウィンパーティーの後)
ハロウィンパーティーの時に、
仮装を褒められなかった事を
後悔していた俺は
ぎこちなくならないように頑張りつつ、
一緒に帰ろうと誘って、
二人っきりに成ったのだ。
『雪斗…又、今度な』
と、俺の友達の海斗が俺に手を振った。
そして、少し歩いてから振り返ると、
そこにはもう、海斗の姿は無かった。
やっと二人っきりになれた…
今度こそ言うぞ…
『あのさ…』
勇気を振り絞って
俺は魅雪に声をかけた。
『何よ?』
と、魅雪が後ろに居た俺に振り返る。
『その服…
似合ってないこともないと思う』
と、何とか不器用なりに何とか言えた。
すると魅雪は、
『あら、嫌味っぽい気もするけど、
たまには良いことを言うものなのね』
と言った後に
『ありがとう』
と、言って、俺に笑顔を向けてきた