『あ、先輩!おはようございます』
『おはよう!紫暖(しのん)君』
紫暖君は仲の良い部活の後輩
優しくてとっても良い子なんだー!
『先輩…髪に葉っぱ付いてますよ』
『教えてくれてありがとう!』
私はそう言いながら髪に手を伸ばす
しかし…
『何処ぉー?』何処に付いているか分からなかった
すると…
『此処ですよ…ほら』
紫暖君は私の髪に触れて葉っぱを取って微笑む
その姿は美しくて、素敵で、見とれてしまって…
『どうかしましたか?』
『わわっ!?』
気付いたら見とれボーッとしている内に物凄く近くに紫暖君が居て、私は照れながら驚いてしまう
『…』
すると、何故か紫暖君が固まった。

『そんな顔、俺だけにして下さいね』
『え…』
『だから、好きだって言ってるんです…ホント、先輩は鈍感ですね…』
本当、先輩は可愛過ぎて困ってしまう
『わ…私も…好き…』そんな事を照れながら先輩が言うと、俺は逃げてしまった