『取れねぇ…』何でこんなに高いとこに有るんだよ…
『っ!?…』後ろから手が伸びてきた。
『これでしょ?』本を渡してきたのは、同じ位の身長の、片想いの相手だった
『あぁ…』話せたのは嬉しいが、俺は何故か、彼女に負けた気分になった
『ねぇ、どうかした?て、うわっ!?』俺は、ぼーっとしていたら、いつの間にか近付いていた彼女に驚いて、彼女を本棚に押し付けるような状態に成ってしまった
『わ、悪い…』俺は退こうとした
すると…
『う…うん…だ…大丈夫』彼女は顔を赤くしながら言った
『あーもー…』『どうかしたの?』
『いや…だから…その…そーゆー反応は期待しちゃうんだけど…』
『期待…まさか!』
『ゴメン…その…お前が好きだ』
『えぇっ!?』
『なぁ…お前は?』
『その…えと…その…』
『好き…だよ?』彼女は更に照れる
『そっ…そうかよ…』可愛いかよ



それは、俺達の想いがやっと、繋がった瞬間だった