『お前なんか消えちゃえ!!』
『っ!…』
新学期に成って直ぐ、友達に裏切られた
私は、ただ逃げた
弱虫な私は、泣きながらひたすら逃げて、逃げた先の明かりのついていないドアを開けた
単純に一人になりたかったのだ
一人で泣いていたかったのだ
しかし、神様は残酷なもので、部屋には人がいた
『せ…生徒会長…』
『あ、お前…』
生徒会長とは一応顔見知りだった
『すみません、出ていきます!
失礼しました!』
私は知ってる人にこんな弱い所を見られたし、迷惑をかけてしまったと思い、逃げ出そうとした
すると…
『待て、俺だけが出る
20分経ったら戻る
お前は一人で留守番をしろ
命令だ』
あぁ、会ったのが生徒会長で良かった…
私は一人で泣き崩れた

『おい入るぞ…て、寝てるし…』
泣き疲れたのか、彼女は壁に寄りかかって座って寝ていた
『大変だったんだな…』
生徒会長はそう言ってから頭を撫でたのは誰も知らない…