『俺の事…好き?…嫌い?…』
すがるような彼からの視線に私は心を奪われてしまう。
『好き…だよ…』
『え…今…何て?…』
信じられないような顔をした彼に私は恥じらいながらも再度口にする。
『だから…その…好きなの…君が』
『え、本当に!?』
『うん…』そう言いながら私は頷いた。
『え、やった!!』
と言って彼は公園ではしゃぐ子供のような笑顔とテンションで抱き締めてき。
抱き締めてきたと言うより、抱きついてきたと言う方が正しい気がしてきた。
『わっ!?ごっ!ゴメン!!』
彼は自分が何をしたのか気付いて直ぐに離れてしまう。
彼の熱が、体温が残る自分の体が寂しさを感じてしまい、私は彼を抱き締めてしまった。
『もう少し…もう少しだけで良いから…このままで居させて…』
私は何とか意思を伝えるべく、そう言った。
すると、彼は更に顔を赤くして、
『っ…分かった』
と、言って大人しく抱き締めさせてくれたのだった…