お父さんが買った別荘でお手伝いさんとして働くことになった次の日。


小鳥のさえずりで目が覚めて、ベッドから降り、パジャマから私服に着替えた。


ベッドのシーツと布団をきれいに整えたあと、自室をあとにして1階に下りた。


まずは朝ご飯を食べよう。


朝ご飯は悟さんが用意するって言ってくれたから、慌てて朝ご飯を作る必要はない。


悟さんは料理が得意みたいだから、安心してご飯作りをまかせられる。


そんなことを思いながらキッチンのほうを見てみると、ラップがかけられた一枚のお皿があった。


悟さんが、私のためになにかを作って置いてくれたのだろう。