暑さが続くある日。


私がリビングの掃除をしていると、外からなにかもの音が聞こえた。


掃除機をかけている手を止め、もの音の正体をたしかめにいく。


玄関にあったサンダルをはき、外に出てみる。


そして、家の前のポストの中を確認する。


中には黄色い封筒が一通入っていた。


もの音の正体はこの封筒?


そう思いながら黄色い封筒を手に取って、家の中に入る。


サンダルを脱いでリビングまで歩く。


掃除機を、邪魔にならない場所に動かし、封筒を開けた。


と、そのとき。


近くから、誰かが階段を下りてくる音が聞こえてきた。


まさか……。


「なんか届いてたのか?」


「しょ、翔さん!」


やはり、足音の主は翔さんだ。