ケータイ小説 野いちご

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元彼課長 ー さよならの続き ー


「えー…うそぉ」

ネットショップのセールで買ったシフォンのブラウス。
それがついさっき届いて、早速袋を開けて着てみたはいいものの、ほつれた糸が何か所も出ているし、薄すぎて透けまくりだ。
この下に何を合わせろと?
シルエットもショップのページでモデルさんが着ていたのとはまるで違う。
しょせん2980円。こんなものか。

ピロリン
バッと胸元を隠した。
…ああ、バカみたいだ。
ただラインがきただけで、人が訪ねてきたわけじゃない。
…いや、ラインがきたということはもうすぐ訪ねてくると言うことだろうか。
ラインを開いたら、『もうすぐ着くよ』とあった。
もうすぐっていつ?
とりあえず急いでブラウスを脱いだら、ビリっと脇の辺りが破れる音がした。
これじゃ返品もできない。いや、そもそもセール品なんだから返品不可だろう。
諦めよう。
テンション駄々下がりのまま、急いでクローゼットから別の服をチョイスした。



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