ケータイ小説 野いちご

幻想詩『最果ての城の姫』

序詩『最果ての城に捧げる詩 或いは叶わぬ愛の狂詩曲(ラプソディ)』

昏(くら)き森の奥深く
世界から忘れられた場所にその城は在る
棲まうは一人の残酷な美姫と従者たる漆黒の騎士

近づくことも叶わず
知るすべもない城に至るには
ただ夢の中で思いを巡らせればよい

恐ろしき悪夢の中で崩れかけた城壁を見上げ
悍(おぞ)ましき淫夢の中で女の熱い肌に溺れ
狂おしき愛に張り裂ける心を城と姫に捧げよ!

煌々と青白く輝く月が天空にかかる夜
淫らな姫と殺戮の騎士がおまえを迎えに来る



< 1/ 3 >