ケータイ小説 野いちご

クールな北原くんの、右手になった私

彼の部屋で2人きり ①



彼の自宅のタワーマンションに着くと、ロビーの鍵開けから玄関の鍵開けまですべて私がやってあげる。


ちょっとしたことだけど、左手しか使えない彼にとってはこれが一苦労なのだ。


新築のタワーマンションの32階の彼のお宅は広々していていつも綺麗に整理整頓されていたけれどおうちの人には一度も会ったことがなかった。


おしゃれな家具はダーク系の色で統一されていて、高級感があったけれどなぜか生活感がないような気がした。


彼は、父親と2人暮らしみたい。


大学の研究室で働いている彼のお父さんはその道では高名な教授らしかった。


いつも帰りが遅かったり、時には夜勤で朝まで帰らなかったりするそうでとても忙しいらしい。


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