ケータイ小説 野いちご

クールな北原くんの、右手になった私

彼のために出来ることは

あれから数日後。


「北原くん、手伝ってあげる」


「今日は私の番だよ」


朝一の教室はここ最近騒がしい。


クラス1の美人で積極的な安藤さんとその友人達が、キャッキャッ言いながら北原くんの席に集まってくる。


「じゃあ私達で一緒にやろうよ」


隣の席の北原くんのお世話をする権利を奪い合う女子達の戦いを横目に見ながら、私は何にも言えないで黙っていた。


あの時彼が言った通り、彼はもう私に頼ってくることは全然なくなっていた。


それを察したクラスの女子達がこうして毎日色めき立っている。


北原くんは、相変わらずそんな女子達にはうんざりしているようだけど。


「俺、一人で出来るから構うなよ」


「大丈夫だよ、遠慮しないで。鞄から教科書だしてあげるね」

< 196/ 303 >