ケータイ小説 野いちご

クールな北原くんの、右手になった私

1人にしたくないから





あれから真っすぐ、自宅へ戻った私は北原君からの連絡をぼんやりしながら、待っていた。


すぐに彼のマンションへ向かおうと思ったけど、なんだかそれはできなかった。


さっきの一ノ瀬君との会話が、心のどこかに引っかかっていて北原君にすぐに会いにいくのがためらわれた。


一ノ瀬君の寂しそうな笑顔を思い出すと、北原君の事ばかり気にしているのが、後ろめたい。


今日は、今日だけは北原くんには会わない方が、少しは罪悪感が和らぐのかもしれない。


それなのに、私は、彼に今会いたくてたまらない。


それに診察結果が気になっていたので、意を決して、一度ラインしてみたけど、既読にはならなかった。


きっと、面倒がってスマホをチェックしてないんだろうな。


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