ケータイ小説 野いちご

クールな北原くんの、右手になった私

誕生日に一緒にいたい




数日後の朝


その日は少し蒸し暑い日で、そろそろ夏服にしようかなって満員電車に揺られながらぼんやりと、思っていた。


高校の最寄り駅の改札を出たところで北原くんが私を待っていた。けだるげに柱にもたれていた彼の姿は今日もカッコよくてすぐに目を奪われた。


「オッース、アンコ。今日も小っちゃくて可愛いな」


北原君はいつもの涼しい顔で、朝の挨拶をする。


あまり心がこもっていないような褒め言葉に朝から、げんなりした。


「おはよう、どうしたの?私のこと待ってたの?」


「ん、まあな。たまにはアンコと一緒に登校したいなって思ってさ」


ニコニコ笑う彼を見ると、嫌な予感しかしない。


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