ロケに使えそうな場所を探し終えた5人は、戻ってきた時グッタリとしていた。


相当色々と探し回ったようだ。


「お疲れ様」


休憩室のソファに座っている5人へ向けてそう声をかけた。


「いいよね恵里菜は。1人で先に帰ってたんだから」


麻由子がムッとした表情でそう言って来た。


誰のせいよ。


そう言いたいのをグッと喉の奥に押し込める。


これ以上喧嘩をしたら、本当に映画作成所じゃなくなってしまう。


代わりに孝利へ向き直り「良い場所あった?」と、質問をした。


「あぁ。一通りは決まったよ」


そう言って地図を取り出した。


地図にはマジックで数カ所○印がつけられていた。


その中にはあたしが付き落とされた池もある。


「教えてくれる?」