あたしの朝は早い。


洗濯物をして朝食を作らなければならないから、遅くても6時には起きている。


最初に洗濯機を回し、朝食を作り、叔父と叔母を起こし、2人が朝食を食べている間に、自分の身支度を整えた。


2人が食べ終えた頃に食事をし、3人分の洗い物をする。


朝食の残りで自分のお弁当を作り、洗濯物を干して、ようやく出かける事ができるのだ。


こんな生活を、もう何年も続けている。


外の空気を吸い込むと、ようやく自分らしさを取り戻せるような気がする。


自分らしさなんて、もう随分前に忘れてしまったけれど。


時々、どうして叔父と叔母があたしのことを引き取ったのだろうかと疑問に感じることがあった。


あたしにはまだ祖父母もいたし、他にも親戚は沢山いる。