紺さんと連絡先を交換したことを
早速志乃に報告する。


いつもなら名刺に載っている情報しか
提示しないけど。


紺さんには仕事で使うことのない
プライベートの情報を教えた。


早速送ってくれた写真は
あまりに綺麗な夕空で。
すぐに待ち受け画面に設定した。


志乃だって喜んでくれるって
信じて疑わなかったけど、


嬉しそうに話す私とは対照的に
志乃の顔がどんどん青ざめる。






「まこ、釣りに行ったの....?」

「うん。
久しぶりに紺さんとも話したよ。」

「もう釣りなんて行かないで。」

「え、なん.....」

「紺さんはやめた方がいい。」






志乃はそう言って私の目をまっすぐ見た。