「まこ、紺野さんのこと好き?」





忘れたパスケースを渡してくれながら
志乃が聞いてきた。


元はと言えば志乃が私に
気付かせてくれたことなのに。





「好き.....かなぁ。
志乃が最初に言ったんだよ?」

「そうだよね!ごめんごめん」





この短期間で男友達ができて、
その人に恋をした。


きっとそれは一生もので。
これから先何があるかは分からないけど、
恋心に気付けた私は
一つ大きく成長していると感じた。