「ねぇ美紅。明日も明後日も明々後日も、それ以降もずーっと遊べないの?」

「う、うん……ご、ごめんね」
「どうして?テストも終わったし、絶対時間あるよね?」


テストも終わり、張り詰めた空気が和らいだ6月初めの頃。

朝から私は楓ちゃんに半分迫られていた。
というのも、原因は私にあるから仕方がない。


「ご、ごめん……」
「もしかして、私と遊ぶの嫌……とか?」

「ううん!それは絶対に違う!
そんなことないしむしろ遊びたい!」


楓ちゃんが不安そうな顔をしたから、慌てて首を横に振った。

その上、勢いあまって本心もうっかり話してしまい。


「遊びたいのに、遊べないの?
門限があるの?」

私の言葉に、楓ちゃんはどこか安心した表情をしつつ、また質問してきた。