毎日行われる、拓人とのキスのお勉強。
1日一回、私と拓人は必ずキスをする。

2週間経った今でも、飽きずに拓人はキスの勉強をしてきた。


「お嬢様、目を閉じてください」

何の前触れもなく始まるキスのお勉強。
拓人が私に触れると、それが合図へと変わる。


今日も同じ。
拓人が私の顎に手を添えてきて、優しく笑った。


2週間経てば、順序は大体わかってきて。

私は素直に目を閉じて受け入れるけれど、胸がドキドキするのは2週間前と同じ。


そして今日も、拓人は私の唇にキスを落としてきた。



キスをした後は、さらに鼓動が速くなり、顔も熱くなる。
これもまだ慣れない。


「……お嬢様、照れるのは変わらないのですね」
「だって、恥ずかしいもん」

照れているのを指摘されると、さらに恥ずかしい気持ちでいっぱいになる。