次の日、学校に行くと私の机に落書きされていた。
ドラマでよくある、あれ。

数人の女子達がチラチラとこっちを見てくる。

なんで?私はただ安井君の告白を断っただけじゃん?
なんでここまでされないといけないの?

許せない。

安井君が命令しても断ればいいだけじゃない?
みんなそんなに安井君が怖いの?

ゆるせない。

一部の女子がこちらを見てニヤニヤしている。
いい気味、という風に。

ユルセナイ。

私の心の奥底で何かがプツンと切れた。

封印していた何かから黒いドロドロしたものが溢れ出ていることに、私は怒のせいで感覚が麻痺し、気付かなかった。