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時刻22時…。
俺と烏丸は、あずみさんが眠る病室で
池田透が来るのを待ち伏せていた。

念の為、隣の病室では難波さんも待機している。

集中治療室だった為、
患者もあずみさん1人だけで
場所としては好都合な方だ。

そしてもう1人。

今は私服に着替え、アップヘアにしていた髪も下ろした、共犯者も…。

彼女はあずみさんが眠るベッドの前で
緊張した様子で立っていると、

足跡もなく、病室の扉がそっと開いた。



「……なぜ、夏希もここに来てるんだ?」


そう、共犯者はあずみさんと同じサークル仲間だった小山 夏希さんだ。