突然名前を呼ばれて振り返ると肩で息をするユウキ。


「えっどうしたの?」


「好きっ」


「ん?なにが?」


「ミカが!」


「……えっ、」


どういうこと?ユウキが私のことが好き?いやいや!!絶対冗談でしょ?でも私が一番知ってる。ユウキがそんな冗談言う訳がないこと。


「好きな奴がいるの知ってるから別に答えなくていい。ただ、俺はお前のこと幼なじみとしてじゃなくて女として見てるってことを伝えたかっただけ!だからっ!じゃ、じゃあな」


私の返事を待たずにユウキの家と真逆の方向へ歩きだすユウキ。

ここで言わなかったら、絶対、後悔する…。私は意を決して呼び止めた。